2006年7月18日 (火)

テンビリオン

 ルービックキューブの発売後、たくさんの類似のパズルが世に出ました。いわゆるニセものの他に機構の違う“色をそろえるパズル”もいくつも登場しました。任天堂から出た「テンピリオン」もその1つ。透明なタル型の筒の中に入っているボールの色をそろえるもので、ルービックキューブと同年の1980年の発売です。今入手するにはオークションサイトを探すしかないかと思ってましたが、何とアマゾン に出ていたので買ってしまいました。
 価格は当時と同じ1000円(本体価格)。中古品ではないのですが、復刻品なのかどうかわかりません。パッケージはなくて透明セロハンに包んであるだけ。中に入っている遊び方説明書にある住所表記の郵便番号は3ケタです。デッドストックでしょうか。製品もケースもキレイです。なんか謎っぽい。
 現在アマゾンには“残り3個”とあります。ここは一度品切れになっても後から再入荷することもあるので、これでおしまいかどうかはわかりません。

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2006年7月17日 (月)

パズルリング

 15世紀のトルコに起源があるとされるパズルリングは、現在でもアクセサリーとして民芸品のショップなどで販売されています。トルコ製が多いようですが、最近ではネパール製も増えています。パズルショップトリトにもネパール製のものを納品してくれる人に出会い、店頭に置くようになりました。この商品の悩みはサイズを揃えなければならないことで、ネット通販の場合は在庫の管理も大変です。そのため今は、ネットでは楽天内のショップでのみの販売をしています。4連のものはデザインが違うものであっても構造は同じで、6連もその応用といっていい仕組みです。パズル的に変わったものではないのが残念ですが、興味のある方はご覧ください。
楽天torito パズルリング

ストーン付きのものもありますが、どれも現品限りでサイズが多くありません。
ストーン付きパズルリング

 これらの4連はキャストパズルの「RING」と同じ構造です。
 しかし小さくて細いリングを組み合わせるのは、やはりなかなか難しく、キャストパズルが組める人でもパズルリングの方は組みにくいようです。崩れたままだと指輪として使えません。「組みなおしてほしい」とお店に崩れたリングを持ってきたお客様もいらっしゃいます。
 サイトを探すと組み方を写真付きで公開しているものがいくつか見つかりました。答えを公開することに異議もあるかと思いますが、パズルリングを“パズル”としてとらえていない人も多いのかと思います。ポピュラーなものとして受け入れられている“パズル商品”として貴重な存在の1つかもしれません。

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「天使と悪魔」

「天使と悪魔」
ダン・ブラウン著 上・下 角川書店
「天使と悪魔」  上・中・下 角川文庫

 この小説はベストセラー「ダ・ヴィンチ・コード」より前に書かれたも
ので、同じ主人公ラングドンが活躍します。ダン・ブラウンの小説は「ダ・
ヴィンチ・コード」のほか出世作の「パズル・パレス」などにも暗号が出
てきますが、この「天使と悪魔」には逆さ文字(アンビグラムambigrams)
が重要なモチーフとして登場します。
 逆さ文字とは、ある単語をひっくり返しても同じ形になるようにデザイ
ンしたもので、パズルの好きな人ならスコット・キム(Scott Kim)の名
前が浮かぶのではないでしょうか。
 キムの作品はハナヤマのキャストパズル「キーリング」に使われていま
す。パッケージの“KeyRing”の文字が他のキャストパズルのものと字体が
違って飾り文字なのは、これがひっくり返しても同じ“KeyRing”と読める
デザインだからです。パズル本体にも“Key”であり同時に“Ring”である文
字が刻まれています。
キーリング(トリトの販売ページ)

 スコット・キム が実際にデザインしていくところを見たことがあります
が、課題を与えられるとちょっと考えただけで、下書きもせずすぐに淡々
と書き始めていくのが印象的でした。

 「天使と悪魔」の中では、この逆さ文字を作るのはとても難しいことだ、
と言っていますが、スコット・キムならそれほど悩むこともないのでは、と
思ってしまいました。あるいは彼がデザインしたのかと思いましたが、本
の後書きにはアンビグラムの作者はジョン・ラングドン (John Langdon)
とあります。でもラングドンってこの小説の主人公と同じ名前。もしかして
架空の人物?とも思いましたが、アンビグラムの作品集もいくつか出して
いる実在のデザイナーでした。


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2006年7月15日 (土)

ルービックキューブ(若冲と江戸絵画展)

 東京国立博物館(東京都台東区)では7月4日から8月27日まで「若冲と江戸絵画展」が開催されています。不思議な躍動感を秘めた精密な動植物画に、ここ数年特に人気が高まっている感のある伊藤若冲ですが、この展覧会はアメリカ・カリフォルニア在住のジョー・プライスのコレクションから選ばれたもので構成されており、若冲のほか円山応挙、長沢芦雪などの作品101点が展示されています。若冲を広く知らしめたと言ってもいいプライスコレクションですが、画家の名前や世間の評価にとらわれることなく、自分の好きな作品を買い集めていった姿勢にコレクター魂を感じます。
東京国立博物館

 この「若冲と江戸絵画展」内の売店で、特製ルービックキューブを販売しています。「鳥獣花木図屏風」から図柄を取ったもので純正品の“ルービックキューブ”マーク付きです。
 価格は2800円(税込)  キューブの写真は展覧会公式ブログに出ています。
「若冲と江戸絵画」展公式ブログ 

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2006年7月14日 (金)

おもちゃショー2006レポート続き

昨日に続き、東京おもちゃショー2006のレポートです。

パズル製品があったプース
◎テンヨー
マジック商品で有名なメーカーですが、「プラパズル」の販売を長年続けています。
今回は球形の回転パズルと3×3の15パズル風のものが参考商品として出されていました。発売に関しては未定のようです。

◎ラングスジャパン
ブーメランやボールなどスポーツグッズの輸入販売元。以前他のメーカーが輸入していた“ホーベルマンスフィア”を再輸入しているほか、そこから出ている“ブレインツイスト”を輸入しています。“ホーベルマンスフィア”は直径が12.5cmから27.5cmに変化するボール。
“ブレインツイスト”は正四面体から角のように出てくる三角のピースで形を変化させ、色を合わせるパズルです。既に玩具店などで販売されているのでご存知の方も多いでしょう。トリトでも取り扱いを検討中です。 

◎ユーアイエスジャパン
台湾からロンポスやイーストシーン製品を輸入している会社。ロンポスはポリオミノを球をつないだピースにしたもので、“ロンポス4Dパズル”の全問題432問を解くと認定証が発行されます。現在日本では13名に認定証がおくられたそうですが、これは販売数に対する数としては他の国よりずっと多いそうです。そして日本人の答えはどれもキレイに塗られていて、他の国との違いを感じたという話を聞きました。
ロンポス(トリトの販売ページ)
ミニロンポス(トリトの販売ページ)

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2006年7月13日 (木)

おもちゃショー2006レポート

 東京ビッグサイトで開催中の“東京おもちゃショー2006”に行ってきました。今日(13日)と明日(14日)は業者向け、15日と16日が一般向けです。やっぱりと言うべきか、全体的にはキャラクターものと電子ものが目立ち、パズル商品を出しているのは結局おなじみのメーカーくらいです。目に付いた新商品などを紹介します。

◎ビバリー
・ピラミンクスプロ(ピラミンクスのタイル貼り仕様 1995円 7月発売)
・不思議なミラーパズル“カーズ”“ディズニープリンセス”“ナイトメアビフォアクリスマス” 
(以前から発売中の7点に上記の3点が追加 7月発売)
・3Dジグソー“おにぎり”“ハンバーガー”(グラスパズルの食品シリーズのパッケージに合わせて東西のファストフード2点を8月に発売予定)
・ブロックス トライゴン(正三角形をつなげたピースで2人から4人まで遊べるセット 9月発売予定)

◎学研トイズ(学研エンブレインシリーズなどの販売元)
・スヌープキューブ(特殊な糸でつながった8個のキューブで立方体などの形を作ります。既に発売中ですが全国にいきわたるのは来月頃とか)

◎アポロ社
 ジグソーパズルのメーカーですが、球形の迷路“ケイオーラビリンス”を今年発売したのに続いて、秋にはブロックを積んでいくゲーム“カメレオン”を発売予定。これは2年くらい前に出たRecent Toysの製品で、上にのせると下のブロックの色が変わるところが面白い。
 他に15パズルを球形にしたような“ブレインラッカー”の発売を検討中とか。

◎ハナヤマ
・ゲームロボット10(売れ行き好調だという“ゲームロボット”の小型版)
・キャストパズルの新作も秋から冬にかけて出す予定とのことですが、まだ未発表。

◎フィレンツェのおもちゃメーカー EDISON GIOCATTOLI はモデルガンやミニカーが主力商品のようですが、“親子で遊ぶゲームシリーズ”の中にあった“SfidaPapa”はシルエットパズルをワクにはめこむ形で競い合うようなボードが付いているものでした。ピース構成は「インサイトパズル」と同じもの。他にマッチングパズルもいくつかありました。

 以前と比べると活気が今ひとつと感じましたが、それは面積の広さのためかもしれません。土曜、日曜の一般公開日には各種のイベントも用意されているようです。ビバリーのブースでは15日に「ピラミンクス日本チャンピオン大会」も催されます。当日14:30までエントリーの受付が行なわれるので腕に自信のある方は挑戦してみてはいかがでしょう。
ビバリーのお知らせページ

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2006年7月12日 (水)

スイスの科学おもちゃ展

◆見る・さわる・考える! スイスの科学おもちゃ展◆
★7月28日~8月27日 ◇9:30~17:00 月曜日休み
◇成羽町美術館(岡山県川上郡成羽町下原1068―3   
伯備線備中高梁駅からバス20分 TEL0866-42-4455)
高梁市のお知らせページ

 スイスのおもちゃギャラリー“AHA”のコレクションやその他のヨーロッパの科学おもちゃ約80点が展示されます。
 “AHA”の主宰者カスパー・シュワーベ氏は2002年から03年までは神戸芸術工科大学特任教授を務め、現在は倉敷芸術科学大学の教授です。
 その活動を知ることのできる本も今年5月に出版されました。
☆「ジオメトリック・アート 幾何学の宇宙教室
カスパー・シュワーベ+石黒敦彦著 工作舎

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2006年7月11日 (火)

東京おもちゃショー2006

★東京おもちゃショー2006★
日時:2006年7月15日(土)9:00~17:00、16日(日)9:00~16:00
場所:東京ビッグサイト(東京都江東区有明3-21-1)
入場料:無料
公式サイト

 2003年の「おもちゃ未来博」以来3年ぶりに開催される一般向けの玩具見本市。国内外のおもちゃメーカー約150社が参加して新製品などを展示します。TV番組「なんでも鑑定団」の公開収録(15日正午)も行なわれます。

 パズル商品に関しては限られたメーカーが少数展示するだけの場合が多く、今年もあまり期待はできません。しかしやはり新製品は登場するでしょうし、意外なものも見つけられるかもしれない、と思うと行かないわけにはいきません。一般向けの日には大小さまざまな催しもあるので、結構1日遊べます。

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 パズル専門店“パズルショップ・トリト”のブログです。
広い意味でパズルに関係のありそうな情報をお知らせしていきます。
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